無添加素材の注文住宅とは

近年、シックハウスに関わる問題が取りあげられることが多くなり、無添加素材の家づくりが関心を集めています。
また素材と同様に、その間取りや設備にも施主の意向が充分に取り入れられる注文住宅を考える人も増えてきています。

住居内の室内空気汚染に起因する様々な健康被害の総称が「シックハウス症候群」といわれていますが、その大半が化学物質を多く含む建材や接着剤を使用して建てられたことによるものです。

以前、日本の住宅はそのほとんどが自然からとれるものを素材として作られていました。
外壁は土壁や漆喰、屋根は瓦や天然石、柱や床には天然のヒノキや松、そして米からとれた米糊や動物の骨や皮から精製した膠(にかわ)などの天然接着剤が使用されていました。
また、塗料には防腐、防カビ、防虫作用のある柿渋などが使われていたようです。

現在の無添加住宅は、このような日本のむかしの家づくりをお手本に、合成化学物質や化学建材を一切使わずに建てられています。
化学建材や合成接着剤を使用し、あっという間に建てられてズラっと並べられた現代の建売住宅。
それは、売る側にとってもコスト削減と時間短縮、また買う方にとっても低価格で手間もかからないかもしれません。
しかし、家は人間にとって生活の基盤です。
無添加素材の注文住宅。
それは健康的で、家族のこだわりを所々に取り入れた愛着の持てる家を求める人にとって、もっとも理想的な形なのではないでしょうか。

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